
多くの人は、「ルート配送ドライバーはきつい職業だ!」というイメージを漠然と持っています。ですが、ルート配送ドライバーという仕事は本当にきついものなのでしょうか。また、ルート配送ドライバーという仕事のどのような部分がきついと思われる原因となっているのでしょうか。
ルート配送ドライバーの仕事は荷物を配送するためにトラックを運転することだけではありません。倉庫で担当エリアの荷物をトラックに積み込み、配達先で荷物を積み下ろす作業もルート配送ドライバーが行う主な仕事の一つですが、この荷物の積み込み・積み下ろしは、荷物の量や重量次第では負担の大きな高い肉体労働となります。
事務職など、業務内であまり体を動かさない仕事に就いている方からすると、ルート配達ドライバーが日々行うこうした作業は、きついものだと思われることが多いようです。
ルート配送ドライバーは、一定量の荷物の量を指定された日時に運ぶ必要があり、運びきれなかった分を現場の判断で翌日分に回す、といったことは基本的にできません。そのため、時期や季節によっては、道路の混雑や配達する荷物の増加が原因で、残業が必要になることもあります。
ただし、これは裏を返せば繁忙期以外は残業が少ないということでもあり、一概にルート配送ドライバーの仕事のきつい理由とは言えないかもしれません。
ルート配達ドライバーの仕事内容は、単調で変化に乏しく、また、基本的に一人で行います。そのため、仕事に変化や他人とのコミュニケーションを求める方の場合、飽きてしまうことがあります。
配送ドライバーは、常に時間を気にしながら仕事をしなくてはなりません。荷物の到着が遅れることによって困る顧客もいるため、常に時間を気にしながら配送先へと向かわなくてはならないからです。
1つの配送先にスピーディーに届けられたからといって、それで終わりではありません。次の配送先にも、その次にも迅速に向かう必要があります。
そのため、配送ドライバーはいつも時間に追われっぱなし。慣れてくると運転や荷物の出し入れにも時間がかかりませんが、働き始めは運転や荷物の出し入れ作業にも時間がかかってしまいます。常に時間を気にして行動しなくてはならないため、きついと感じることもあるでしょう。
配送の勤務時間帯は深夜や早朝に偏りやすいため、大変だと感じてしまうことがあります。コンビニなどへのルート配送の場合、深夜や早朝に配送しなければならないケースもあるからです。
昼のルート配送であっても出社時間は朝7時ごろと早く、早起きが苦手な方にはきついと感じてしまうかもしれません。生活スタイルが昼夜逆転してしまうこともあり、肉体的にきついと感じる方も多いようです。
ルート配送ドライバーは、自分の受け持ちルートやコースが決まっている場合が多く、担当するところによっては休暇が取りにくいケースもあります。担当コースの配送ができなくなればその日の荷物が滞ってしまうため、急な休みはもってのほかです。
また、祝日や休日も稼働しているルートでは、一般的な休日に休めないこともあります。休日はシフトで組まれるため、家族や友人との休みがなかなか合わず、悩むこともあるようです。
ルート配送のドライバーに対し、きつい態度をとる取引先がないわけではありません。嫌な態度を取られて、思わず感情的になってしまいそうな場面もあるでしょう。
中には、契約にないような業務を依頼されるケースもあり、取引先とトラブルになるケースも見られます。このような場合は自分だけで解決しようとせず、会社にきちんと相談した上で適宜対処するようにしてください。トラブルの火の粉が降りかからないように意識することが大切です。
ルート配送がきついと感じる点をいくつか紹介してきましたが、悪いところばかりではありません。ルート配送のドライバーには、以下のようなメリットもあります。
ルート配送のドライバーは複数の配送先や取引先をめぐるため、毎日多くの人とかかわります。少なくとも挨拶を交わす程度の会話はあるため、仕事中に孤独を感じることは少ないでしょう。
営業や販売職のような丁寧な接客が必要なく、適度な距離感で色んな人とコミュニケーションを取れるのもメリットのひとつ。接客や人との関わり方でストレスを感じることもありません。
ルート配送の場合、ドライバーにノルマを課す企業はほとんどありません。ドライバー同士の競争はなく、むしろ「仲間」のように情報共有してくれたり仕事のコツを教えてくれたりと、仲良く接してくれるドライバーが多いでしょう。
他のドライバーとコミュニケーションを取り、協力しながら配送できるため、多くの職場で雰囲気が良い傾向にあります。
配送ドライバーの仕事は未経験でも働ける、という点が大きな魅力です。「普通自動車免許」があれば就業することが可能である点に加えて、食品配送ドライバーは未経験者向けの研修を用意している会社も多くあります。この研修を受けることにより、基本的な業務内容や運転技術、接客マナーといった内容を身につけられます。
さらに、研修後もすぐにひとり立ちするのではなく、まずは先輩の横に乗って運転の仕方は配送ルートなどについて覚えていくというステップを踏むことになっている会社が多いため、未経験者でも働きやすいといえるでしょう。
宅配ドライバーの特徴として、ひとり立ちした後は基本的には一人で配送を行うという点が挙げられます。そのため、休憩タイミングについては自分で決められることが多いでしょう。このように、配送中は自分だけの時間となりますので、さまざまな考えを整理する、車で好き音楽を流すなど、一人の時間を楽しめます。運転が好きで、一人時間を過ごすのが好きという人には向いている仕事といえるかもしれません。
最近、ニュースなどで「ドライバー不足」という声を耳にした、という人も多いのではないでしょうか。物流業界では、現在「2024年問題」が大きな話題となっています。これは、物流業界における長時間労働の環境を改善するための働き方改革関連法の施行によって労働環境が改善される反面、ひとりひとりのドライバーの労働時間を削減する必要があることから、自ずと運べる荷物の量も少なくなっている状況です。
このように、トラックドライバーの不足が予想される状況であるため、今後の需要が高い職業であるといえます。
ここまで、ルート配送ドライバーの仕事がきつい理由や、ルート配送ドライバーのメリットを紹介しました。では、実際に働いている人はどう思っているのでしょうか?
当メディアでは、アンケートで「実際にドライバーとして働いている人の声」を調査。実際に働いている人はどう思っているのか、是非チェックしてください。
(調査機関:fastask 調査対象:配送ドライバーとして従事している221名の男女(全国) 調査期間:2024年3月11日~3月18日)

配送ドライバーとして実際に働いている人の69.8%が「きつい」と感じているようです。ただ、「きつい」の基準は人それぞれ。自分の中で許せる範囲の大変さや、譲れないところをしっかりと認識しておくと、仕事がやりやすくなりそうです。

現在、「きつい」と感じながら働いている人たちは、「給与」面でのきつさが断トツに多く見られました。次いで、「時間に追われてしまい、プレッシャーがある」「早朝や深夜の勤務が大変」と続きます。
ただし、これは長距離ドライバーや短距離ドライバーも含めています。同じ時間帯での勤務ができるドライバーや、稼ぎやすい企業のドライバーと、形態も様々。事前に条件を確認し、「自分が求めているのに最も近いドライバーの形態はどれか?」をしっかり見極めましょう。

なんと、73.8%の人が「これからも配送ドライバーを続けたい」と回答していました。7割もの人が継続していきたいと思うほど、配送ドライバーは魅力的な仕事であることがわかります。では、どのような部分が魅力なのでしょうか?配送ドライバーの魅力を次の質問で掘り下げてみました。

配送ドライバーを続けていきたいと感じた理由の1位は、「比較的自由に仕事ができるから」でした。一人で仕事をすることも多い職種なので、気を遣いすぎる部分が少なくても良いのは、確かに大きな魅力かもしれません。「その他」では、「正社員として働けるから」「自分に合っていると感じるから」という意見が見られました。安定して長く働きたい、運転好きな人には配送ドライバはぴったりかもしれませんね。
上記で上げた三つのポイントは、荷物の種類を問わずほとんどすべてのルート配達ドライバーに当てはまるものですが、ルート配送ドライバーの中でも食品ドライバーの場合、事情は少し異なります。
例えば、食品ドライバーの場合、一つ一つの荷物の大きさ・重さは比較的小さなものとなります。そのため、荷物の積み込み・積み下ろしの肉体的な負担はそこまで大きくありません。また、配達距離が短いことが多く、繁忙期であっても残業が発生しにくいことも食品ドライバーの大きな特徴です。
もちろん、仕事の単調性といった他の観点からすれば、食品ドライバーと他の配置ドライバーとで大きな違いはないものの、肉体労働と残業の量が原因で二の足を踏んでいるという場合には、食品ドライバーを検討してみてもいいでしょう。食品ドライバーには女性ドライバーが占める割合も高く、女性にもおすすめです。
食品配送業界で多くの従業員を抱えるアサヒロジスティクスに、トラックドライバーのお仕事について聞いてみました!

アサヒロジスティクスでは、どんな荷物を運んでいるの?

食品の取り扱いがメインになるの!生鮮食品、惣菜、冷凍食品、飲料、カップラーメン、コンテナに入った調味料などを届けているの!

大きな荷物と比べると、そこまで重くはないのかな?とはいえやっぱりトラックドライバーはきつそうなイメージがあるんだけど…。

実際、荷物が重かったり大変なこともあるけど、人々の生活に欠かせない食品を運ぶインフラ企業として、責任感と自覚を持ってみんな頑張っているよ~。

わたしたちの会社は、物流業界を憧れの業界にしたいんだ~!

食べ物は僕たちの生活とは切っても切れないから、それを運ぶお仕事ってカッコいいね!実際に働いている人にお話を聞いてみたいな~。
というわけで、アサヒロジスティクスの
トラックドライバーさんにインタビューをしてきました!

アサヒロジスティクスではトラックドライバーとして活躍したい方を大募集!ドライバー未経験の方も大歓迎!少しでも興味を持った方はぜひ応募してね!

アサヒロジスティクスではトラックドライバーとして活躍したい方を大募集!ドライバー未経験の方も大歓迎!少しでも興味を持った方はぜひ応募してね!
アサヒロジスティクスは昭和20年の創業以来、食品物流に特化。センター運営からトラック運行まで、自社オペレーションを一括で行っています。トラックの台数は1,600台超(1,696台)、ドライバー数は2,500名超、毎日500万人の食生活を支えている業界の中でも大手の企業です。
(2025年3月末時点、ドライバー数は2025年2月3日時点*)
*参照元:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000054516.html)