中距離ドライバーの仕事は、おおむね4~10トンのトラックを運転し、中距離の取引先へ荷物を配送することです。配送先との往復距離は最長で約200km。近場への配送の場合には、往復10km程度となることもあります。
商品を朝から陳列したいクライアントが多いため、やや遠方へ荷物を届ける場合には、納期に間に合うよう夕方から夜に出発することが一般的。ただし長距離ドライバーとは違い、往復の走行距離は最長200km程度となるため、毎日帰宅できることが特徴です。比較的長い距離の運転が好きなものの、プライベートも大切にしたい方には、長距離ドライバーより中距離ドライバーのほうが合っているかもしれません。
中距離ドライバーの主な業務は、クライアントへの荷物の配送です。長距離ドライバーとは異なり、やや時間がタイトになることもあるため、納期に間に合わせられるよう余裕を持ったスタートが求められます。
担当するトラックが4トンであれば、往復走行距離の目安は10~50kmほど。10トントラックを担当する場合には、往復200kmほどになることも珍しくありません。
納期から逆算し、余裕のある時間に休憩や食事を取りながら目的地へと向かいます。
他のドライバーと同様に、中距離ドライバーも荷物の積み下ろし業務を行います。
近場に配送する場合はトラックのサイズも小さいため、積み下ろしの荷物の量は少なめです。逆に遠方へ配送する場合はトラックのサイズが大きくなることもあるため、積み下ろしの荷物の量は多めになるでしょう。
荷物の量が多いと積み下ろし作業は大変ですが、運転ばかりでは運動不足となる恐れもあるので、健康を維持して長く働き続けるためにも積み下ろし作業も大切と考えましょう。
中距離ドライバーとルート配送ドライバーの主な違いをご紹介します。
中距離ドライバーもルート配送ドライバーも、トラックを運転して荷物を取引先へ運ぶという点では共通していますが、仕事の中身自体はまったく違うと考えておいたほうが良いでしょう。
中距離ドライバーとルート配送ドライバーの違いの一つが、配送先までの距離です。
中距離ドライバーの場合、片道で100kmほどの配送先へ荷物を運ぶこともありますが、ルート配送ドライバーは、基本的に近場の決まった店舗に荷物を運ぶことになります。
また、中距離ドライバーは配送先が毎回固定しているわけではないことに対し、ルート配送ドライバーは、基本的に毎回の配送先が固定している点も大きな違いとなるでしょう。
ルート配送ドライバーが運転する車両は、1.5~2トン程度が主流です。基本的に普通免許のみで運転できますが、2トントラックを運転する場合には準中型免許が必要です。
一方で中距離ドライバーが運転する車両は、4~10トン程度が主流。最低でも中型免許が必要で、10トントラックを運転する場合には大型免許が必要となります。
なお、運送会社の中には、中型・大型免許の取得費用を補助しているところもあるようです。該当の免許をお持ちでない方は、免許取得の補助制度があるかどうかを比較しながら求人を探してみましょう。
本メディアではルート配送の中でも食品配送ドライバーに的を絞って、その仕事内容や魅力について紹介をしています。中距離ドライバーで取得が必要になる可能性がある中型・大型免許が必要なく、普通免許あるいは準中型免許で運転できることもあり、今持っている免許で挑戦できる可能性が高い仕事です。中距離ドライバーに限らず、まだどの配送ドライバーになろうかと決めかねている方はぜひチェックしてみてください。