貨物運送の手段としては、電車、船舶、飛行機などがありますが、その中で、トラックが占める割合は非常に大きなものとなっています。例えば、日本国内での1年あたりの貨物総輸送量は、トンベースでは約41億トン、トンキロベースでは約386十億トンキロとされていますが、そのうち、トンベースでは約9割に相当する39トンを、トンキロベースでは5割に相当する255億キロトンをトラック輸送が占めています。まさに、トラック輸送は日本の物流の心臓であり動脈であるといえるでしょう。
参照元:【PDF】日本のトラック輸送産業現状と課題2022(https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/yusosangyo2022.pdf)
参照元:【PDF】食品に係る物流効率化実施の手引き(https://www.mlit.go.jp/common/001391286.pdf)
一部企業における長時間労働の常態化など、トラックドライバーが置かれている労働環境の劣悪さは多くの識者が指摘しています。そうした背景から、国土交通省および厚生労働省は、トラックドライバーの労働環境の改善のための取り組みを行っており、2024年4月から施行となる労働基準法改正もそうした取り組みの一部といえます。
ところで、トラック輸送業における2024年問題とは、この2024年4月から施行となる労働基準法の改正がトラック業界に与える影響のことをさしています。では、具体的にどのような影響が想定されているのでしょうか。
参照元:【PDF】「2024年問題」解決に向けて ~現状課題(https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/yusosangyo2022.pdf)
3温度帯とは、物流業界において荷物を保管・運送する際の適切な温度を示す用語であり、常温(ドライ)・冷蔵(チルド)・冷凍(フローズン)の三つの区分からなります。
3温度帯は、食品を取り扱う企業にとって特に非常に重要な区別です。間違った倉庫を使用することで無駄なコストが発生していないかを確認するためにも、3温度帯の区別について普段からしっかりと確認しておくようにしましょう。